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- 2022.08.10
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沖縄のお盆
今年もやってきました「お盆」
沖縄の旧盆は、旧正月や清明(シーミー)と並び、沖縄の大きな行事の一つとされて
旧暦の7月13日~15日までで、今年は8月10日~8月12日です。
まずお盆の初日に当たる「ウンケー」では、ご先祖様を自宅へ迎える行事で、
2日目はナカヌヒ(中日)とウークイ(最終日)は、一日三食を供え、
生きている家族と同じように、お仏壇にお線香と共にお供えします。
初日(ウンケー)は、夜ご飯のみをお供えしますが、一般的に
・ウンケージューシー
・ウサチ(酢の物)
・ウンケー団子(白団子か餅を7つ皿にならべる)※ナカヌヒにお供えする家庭もあります。
・ソーローメーシ(御先祖様にお出しするお箸)
・ショウガ(葉を付けたままのショウガ)※葉は刻んでジューシーに入れたりもします
お盆2日目の「ナカヌヒ」は、仏壇を持たない家は、仏壇のある家を回り「お中元」を届ける親戚廻りの日。
一方、お仏壇を持つ家では、初日のウンケー同様、御先祖様と一緒に過ごす一日でナカヌヒだけが一日中、ご先祖様と共に過ごせる日とも言えます。
・朝はまずお茶をお供えします。ごはんとみそ汁、「ウサチ」と呼ばれる酢の物が一般的です。
・お昼は家族もゆっくりできるよう、気軽なそうめん(冷そうめんやにゅう麺)が定番です。お昼の膳と一緒に「ぜんざいやあまがし」をお供えする家庭もあります。
・夕食はご飯とみそ汁の他、煮物料理を出すのが定番です。豚の三枚肉の煮つけの他、豆腐や大根、ゴボウなどの煮つけをお供えします。
ウークイは、ウンケーでお迎えした御先祖様が、あの世へお帰りになる日。
ウークイの儀礼は夕方以降に行うので、朝と昼はナカビと同じように、ご飯とみそ汁、「ウサチ」と呼ばれる酢の物をお供えします。
夜にはウサンミ(御三味)と呼ばれる、重箱料理を食べます。
重箱は、豚の三枚肉の煮つけ、魚の天ぷら、カステラかまぼこ、揚げ豆腐、返し昆布や赤かまぼこ、大根やゴボウを煮付けた料理も良く詰められます。
重箱と一緒にお餅もセットでお供えします。
この時に、家族や親族皆で賑やかにウサンデー(お供え物を下ろして一緒にいただくこと)をして、お見送りとなります。
最後に拝みを捧げウチカビを燃やし、ご先祖様をお見送りします。
ちなみにウチカビとは「あの世のお金」のこと。ご先祖様があの世でお金に困らないように、ウチカビを燃やしてお見送りします。
噂によるとウチカビ1枚があの世では1万円とか・・・
このように3日間の行事があり、仏壇のある家庭ではおお仕事です。
私も「嫁」の立場のときはへとへとになり翌日は有給をいただいてマッサージに行ったものです。
がしかし!!今は一人暮らしで、しきたり通りにすると食事が大変。
勿論、夫やご先祖様をご供養する気持ちにかわりはないのですが、こんなに食べられない問題が発生。
コロナ禍で来客も少ないので、今年からは夫の兄弟と相談して
ナカヌヒとウークイの昼までは私が食べる時に食べたい物をお供えし、
ウークイは重箱やお餅は辞めて、普段食べないハンバーガーやピザなどに変更することにしました。
因みに今年はピザとコーラに決定!!(ご先祖様も珍しい食べ物でさぞかし喜んでもらえると思います)
このノリで、来年のシーミー(清明)はバーベキューにしようかと企んでます♪
お供えの品はそれぞれ意味があると仰る方もおられますが・・・
嫌々行事をするのではなく、気持ちよく手を合わせることが大切だと個人的に感じているので
それぞれの家庭にあわせてご供養するのも良いのではないでしょうか。
今年のお盆はなんだか楽しみです。